接続するプールまでの距離は採掘量に影響するか？

さすがにここまで厳しい状況は初めてですね。。。電気単価の高い地域は赤字に転落しているのではないでしょうか。周りでは、リグを止める人、将来の値上がりを信じて掘り続ける人、ポリシーによって様々のようです。

私はといいますと、昨年7～8月あたりの厳しい状況のときはマイニングを始めたばかりで、イケイケだったので乗り切れました。

ただ今回は、全面安、GPU価格は高止まり、イーサリアムのdifficultyは上がりっぱなし（いま現在はさすがに下がってきましたが）といった状況を考えたときに、自分なりに冷静に判断した結果、売却価格もそこそこいい値段だったのでRX系をある程度処分しました。

以前から当ブログを見てくださっている方はお気づきかもしれませんが、当ブログ右上の「ただいまのハッシュレート」が大きく下がっています。見るも無残なハッシュレートですね。。。

もちろんマイニングをやめる気は毛頭ないです。200V化も完了したばかりですし。

レートとGPU価格が落ち着いたら、今後はGTXとASICの比率を上げていきたいと考えています。しばらくは様子見ですね。

さて、そういう訳でいまはガッツリ掘る気分ではないので、日頃気になっていたことを検証してみました。それは「接続するプールまでの距離は採掘量に影響するか？」です。

プールのアドレスにはeth-asia～やus-west～など、地域（ロケーションといいます）を指定するところがあり、みなさんは近いところ、jpやasiaをなんとなく指定しているのはないでしょうか。

いくら回線が速くなったからといって、国内の通信と、国内から海外へ通信するのでは到達時間が変わってきます。マイニングは計算競争なのでサーバは近い方がいい、と一般的には言われていますが、はたしてどうなのか。

まず、Nanopoolの各サーバにpingで応答時間を確認したところ、最も遠いのはeu1でした。jp1は約10msで応答があるのに対し、eu1は263msもかかっています。

1GPU構成のリグで、別々のETHアドレスを使って検証します。local.confの設定はこちら。

# jp接続リグ
globalminer claymore
maxgputemp 85
stratumproxy enabled
proxywallet ETHアドレス1
proxypool1 eth-jp1.nanopool.org:9999
globalfan 85
loc xxxxxx jp

# eu接続リグ
globalminer claymore
maxgputemp 85
stratumproxy enabled
proxywallet ETHアドレス2
proxypool1 eth-eu1.nanopool.org:9999
globalfan 85
loc xxxxxx eu

この設定で丸一日弱（21時間くらい）回してみた結果がこちら！

jp接続リグ

eu接続リグ

なんと、応答時間の長いeuサーバの方が、わずかですが採掘量が多くなっています！

当然ですがCalculatorにも差が出ています。

jp接続リグ

eu接続リグ

報酬は各サーバのハッシュレートでも変わるかもしれないので、一概にeu > jpということではないと思いますが、距離はそこまで採掘量に影響しないことが分かりました。

Nanopoolではほぼありませんが、NHプールは私が使っていた頃はよくjpのサーバが落ちていた記憶があるので、距離を気にせず安定したサーバを選択するのがいいかもしれませんね！