最近このブログではethOSに関する投稿が多くなりました。自作マイニングを始めてしばらくはWindowsを使っていたのですが、ethOSを知ってからは「マイニングに特化」という非常に尖ったコンセプト、機能の充実ぶりに虜になってしまいました。
どれくらい素晴らしいかは過去の投稿を見ていただくとして、自作マイニングのコミュニティではここ数日でethOSを使う方が増え、効果的な使用方法について議論が交わされています。そこでコミュ主のマイナー太郎氏から一言「ethOSからNiceHashにつなげないんですかね?」。
NiceHashはマイニングプールですが、Windowsマイナー御用達のマイニングソフト「NiceHashMiner」を提供していて、私もWindowsのときは少し使っていました。
NiceHashプールの良いところは採掘した通貨をBTCに換えて払い出してくれます。BTCはご存じのとおり仮想通貨の中で最も変動が少ないため、マイニング報酬を仮想通貨のまま保持するにはベストな選択になると思います。
採掘した通貨をBTCに換えてくれるなら、デュアルマイニングで採掘量を上げるのが得策ですね。ということでデュアルマイニング環境でNiceHashにつないでみました!
まずはNiceHashでアカウントを作ってログインします。
赤枠のアドレスがNiceHashからマイニング報酬を受け取るBTCのウォレットアドレスになります。これをethOSに設定していきます。
前回の投稿「ethOSでETH+DCR(Decred)デュアルマイニング」と重複しますが、現時点ではデュアルマイニング構成になっていないものとして、デュアルマイニングソフトへの変更から解説していきます。
ethOSのナレッジベース「ethOSにclaymore 9.7を追加する」を参考に、マイニングソフトをclaymoreに変更します。
# vi local.conf globalminer claymore ← 最上段に追加(globalminer sgminer-gmなど別のマイニングソフトが指定されている場合は変更) 以下変更なし
local.conf
でclaymoreを指定したら以下のコマンドを実行します。
# sudo update-miner claymore && sudo service ethos-miner-monitor restart
show miner
コマンドを実行すると、今までとは違った表示になり、claymoreが適用されたのが分かると思います。まだイーサリアムのみのシングルマイニングになっているはずです。
デュアルマイニングの設定はclaymore専用の設定ファイルに定義します。以下のとおりに設定してください。っとその前に一応設定ファイルをバックアップしておきましょう。
# cp claymore.stub.conf claymore.stub.conf.bak
# vi claymore.stub.conf # WARNING! Remove "#" characters to enable lines, with "#" they are disabled and will be ignored by miner! Check README for details. # WARNING! Miner loads options from this file only if there are not any options in the command line! -colors 0 -dbg -1 -esm 3 ← 3に変更 -epool stratum+tcp://daggerhashimoto.jp.nicehash.com:3353 ← 左記のとおり変更 -ewal xxxxxxxxxxxxxxxxx.Rig1 ← NiceHashのウォレットアドレス.ワーカー名(任意)に変更 -epsw x ← 「x」に変更 #-eworker WORKER ← 行頭に「#」を記述 -allpools 1 -estale 0 ← 追加 #-gser 2 ← 行頭に「#」を記述 #-allcoins 1 ← 行頭に「#」を記述 #-wd 0 ← 行頭に「#」を記述 #uncomment and configure the -dpool and -dwal lines below to enable dualmining. -mode 0 #-ewal 0xD69af2A796A737A103F12d2f0BCC563a13900E6F #-epsw x -dpool stratum+tcp://decred.jp.nicehash.com:3354 ← #を削除して左記のとおり記述 -dwal xxxxxxxxxxxxxxxxx.Rig1 ← #を削除して-ewalと同じ値を記述 #-dpsw x #-esm 1 #-mode 0 #-tt 70
以上で設定完了です。putconf && minestop
コマンドを実行してマイニングを再起動します。
show miner
コマンドで見るとデュアルマイニングが始まっています!
しばらくしてNiceHashのページを見るとActive Workerが2になっていますね。ETHとDCRで正常に接続されています。
赤枠のSee all workersを見てみましょう。
claymore.stub.conf
で定義したワーカー名が表示されています。赤枠のSee statisticsからステータス画面を見ることができます。(トップ画面からでもいけますが)
DCRは採掘したあとが面倒だと思っていたのですが、NiceHashならBTCに換えてくれるお陰で気兼ねなく採掘できますね!NiceHashプールいいかもしれません。
[…] ethOSでNiceHashプールにつないでみた(ETH+DCR デュアルマイニング環境) […]
こんばんは
いつも拝見させていただいております。
nicehashにつなごうとしているのですがマイニングされません。
local.confは
globalminer claymore
maxgputemp 90
stratumproxy enabled
proxywallet (nicehashのBTCアドレス)
proxypool1 stratum+tcp://daggerhashimoto.jp.nicehash.com:3353
proxypool2 stratum+tcp://daggerhashimoto.eu.nicehash.com:3353
flags –cl-global-work 8192 –farm-recheck 200
globalfan 40
globalpowertune 5
autoreboot 3
claymore.stub.confは上記の通り
# WARNING! Remove “#” characters to enable lines, with “#” they are disabled an$
# WARNING! Miner loads options from this file only if there are not any options$
-colors 0 -dbg -1 -esm 3 -epool
stratum+tcp://daggerhashimoto.jp.nicehash.com:3353
-ewal 162ySQtHGVwVkyFcJGm5TXK4UKPbtZvLHj
-epsw x
#-eworker WORKER
-allpools 1
-estale 0
#-gser 2
#-allcoins 1
#-wd 0
#uncomment and configure the -dpool and -dwal lines below to enable dualmining.
-mode 0
#-ewal 0xD69af2A796A737A103F12d2f0BCC563a13900E6F
#-epsw x
-dpool stratum+tcp://decred.jp.nicehash.com:3354
-dwal 162ySQtHGVwVkyFcJGm5TXK4UKPbtZvLHj
#-dpsw x
#-esm 1
と設定しました。
もちろん# sudo update-miner claymore && sudo service ethos-miner-monitor restartも適用しました。
OSは1.2.9です。
長文で申し訳ありませんが、お知恵をお貸しいただけないでしょうか?
よろしくお願い致します。
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